ウインク猫のむー

兄ネコむー、末っ子ネコの育(いく)。2匹の日常。

尿路結石が治らず、会陰尿道造瘻術という手術をしました。

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前回の記事以降も尿路閉塞を起こし続けていたむー。

週1~2の病院通いは続き、先生からもこれは手術をしたほうが良いと言われました。もちろん結構高額(30万弱)なのでよく考えてくださいね、とは言われたものの受けないという選択肢はなく、手術を受けることになりました。

 

実は同時期に私は不妊治療をしていました。不妊治療もかなりの金額がかかるため、むーの手術をするのであれば不妊治療をお休みにするしかありません。そもそも不妊治療+むーの病院代&W通院により財布も体もヘロヘロでした。

 

もちろん、むーの手術を優先するという意思決定にゆらぎはなかったのですが、なんだか命に優先度つけているみたいだなと感じてしまいました。未来の子供と今の子供(のように育ててきた猫)。

 

会陰尿道造瘻術は詳しくはぐぐってほしいのですが、ようするに長くて細い尿道を短くして入り口をメス猫のようにする、ということのようです。先生は、男性が性転換するときの手術と似ていると言っていました。なるほど、むーは女の子になるのか・・・。

 

手術の日取りは平日、入院は最大で1週間ということでしたが結局4日くらいで退院できました。入院の前の日ももちろん平日なので、有給を乱用して連れていきました。おかげさまで有給のライフはゼロ・・・に近しいです。

 

手術の日はソワソワしましたが夕方に電話すると無事手術終りました~ということで一安心。その時点では退院について未定だったものの、ごはんは食べていないけど麻酔からは覚めてぐったりしているといった様子まで詳細に教えていただきました。

 

今回お世話になった病院は電話で様子を聞くのは歓迎という感じでむしろ少なくとも3日おきに電話で状況確認またはお見舞いにきてください、と言われました。

もしかしたら、置き去りにする人もいるのかもしれない、そう考えると胸が苦しくなりました。動物は人間が思っている以上に人間のことわかっているから。

 

退院の日、家族全員で迎えに行きました。むー的には息子(人間)が来るのは嫌だったかもしれませんが・・・。

私が檻?ケージ?に近づいていった時点で私と気づくと寄ってきました。が、全然出てこない。先生に聞いたところ、入院中ずっとこんな感じだったようで檻の中にいるむーに手を伸ばすとすリゴロしてくるのに出そうとすると必死に抵抗していたようです。

私は寧ろ家族以外にすリゴロしてる意外性に驚きましたが、それだけ病院の先生達は優しく接してくれたのでしょう。むーは檻の前に移動用のリュックの入り口を設置したら勝手に入ってきました。よし!帰れる!!とわかっていたのでしょう。

 

ただ、最後に先生が傷口の写真をとるためリュックから出され、新しいエリザベスカラーをつけられてからの帰宅となりました。

 

なお、それからはまったくおしっこに問題は出ず、以前の生活に戻りました。帰宅して最初の頃は痛々しかった傷も1週間くらいでかさぶたとして剥げ落ち(どこに落ちているのかと考えると本当に家はこまめに掃除しなければならない)、手術から1ヶ月以上たった今は、つるっとしたメス猫のようなお尻になっています。ちなみに元々去勢していたのでタマタマの袋はしぼんでいましたが、この手術で完全に除去されています。というかオスのシンボル全部とられているみたいですね。

まぁ、むーの猫生において、メス猫に遭遇したのは1回位(しかも兄妹)なので問題なしということにしておきましょう。それよりも生きてほしかった。飼い主のエゴかもしれませんが・・・。

 

さてむーが尿路結石になり通院・入院・手術にかかった総額は50万円くらいでした。そのうち、初期の通院・入院でかかっていた金額が15~17万円だったと思います。

 

早くに手術しておけば出費は30万円で済んだのでは?と夫は言っていましたが、実際治る尿路閉塞もあるみたいなので、こればかりは難しいですね・・・ただ2回入院するくらいだったら1回めの入院の時点で判断しても良かったのかなとも思いました。閉塞した尿路を開通する作業は、先生たちも大変そうだし何よりむーがすごく痛そうにしていて見ているこっちが泣きそうでした。それを何度も何度もやっているんです・・・。

 

私、これから先もずっと猫と共に生きていくと思うのですが、今回の件はすごくいろいろな学びになりました。今まで飼っていた猫が健康すぎたので、猫が病気になる大変さを知りませんでした。

 

なお、全快になったむーは今日もパソコンの前をいったりきたり・・・。

猫としての仕事を着実にこなしています。